ヤクルト色にこんがりと

スワローズやその他スポーツについて語っていくブログです

戸愚呂弟が最強だと思っていたのに〜10/27ヤクルトVSソフトバンク@神宮球場〜

つーかさ、つえーわソフトバンク。
巨人や阪神と息もつけないような際どい接戦を競り勝って、CSのファイナルステージでは巨大戦力の巨人をほぼ一蹴したヤクルト。ファンの贔屓目もあるかもしれないが、ヤクルトは強くなったと思っていた。


それが。。。。


あっけない連敗。


見せつけられた実力差。


これを例えるならば、あんなに苦労して倒した戸愚呂弟(巨人)がB級妖怪だったのを知ったときの衝撃と一緒だ。フリーザを倒すのにあんなに苦労したのにトランクスに瞬殺されたときの衝撃とも言い換えられる。


なんだこのソフトバンクの強さは。


と圧倒された2戦でした。


とは言っても、DHのあるなしで大分野球の質が違うなと今更ながらに思いましたしホームの神宮球場に帰ればまだまだ分からない展開だと思いました。


はてさて迎えた崖っぷち。今日勝たなければ日本一は厳しいと言わざる得ません。
今日の先発は杉浦です。思うのですが、先発が予想通り過ぎて予告先発にしなかった意味あるのかなと思いました。山中のサプライズ登板があるのかなと思いましたがなかったですね。まぁ最終盤の登板内容がよくなかったですからね。


1回表。いきなりピンチを迎えますがなんとしのいで1回裏の攻撃。1アウト1塁で迎えるは不振の山田。外寄りのスライダーバックスクリーン左にホームラン。しかし2回にバッテリーミスとタイムリーで同点にされます。しかしそこはホーム。観客の応援もあって流れはまだまだ五分。これが福岡ドームだと完全に流れはホークスだったと思います。ホームってやっぱりいいですね。その後山田が連続ホームランを勝ち越しますが、今宮に打たれて同点。そして迎えた5回表、杉浦続投で迎えるは明石。まさかまさかのホームラン。逆転を許します。


しかし、この人がやってくれました!


山田!!!川端を一塁において、工藤監督は中田を替えて千賀にスイッチ。この継投が裏目に出ます。千賀は顔つきをみても気負っているように見えました。神経質にキャッチャーのサインに首を振り、ストレートにこだわります。山田は来た球を打つというよりは配球を読むことに優れているように思います。出て来た時点で勝負ありっといった感じでした。待っていた球とはいえそれをホームラン出来るというのも凄すぎです。


短期決戦。どういう采配が正しいのかは分かりません。シーズン中ならまだしも、短期決戦なら苦しんでいた杉浦を5回頭に替えるのも一つの決断だったのではないかと思いますが、その一方で短期決戦らしく4回裏の2アウトから千賀に替えるとそれがこちらでは裏目にでます。全ては結果論としかいいようがありません。動かざること山の如しが良いのか、はやきこと風の如しがいいのか。真中監督は動かざること山の如しで全てシーズン中と同じようにいくのでしょう。工藤監督は逆ですね。ある意味対照的で面白いです。


しかし、神宮ではみな打ちますね。結局終わってみればヤクルトペースの展開。ホームというのはかくも大きいのかと思いましたし、DHが無いのが大きい。投手のところで打線が分断されますからね。


ヤクルトが日本一になるにはホームでは落とせない試合が続きます。
さぁこのまま3連勝だ!!!

みんな有難う〜10/2ヤクルトVS阪神@神宮球場〜

優勝したーーーーーーーー!!!!!!


やったーーーーーーーー!!!!


雄平最高だーーーーー!!!!!!


俺は、ずっと応援してたんだ!!有難う!!!!


欲を言えば29日に優勝してほしかったけど!!!!


でもでもしょうがない!!!!


まぁいいのさ!!来年度は優勝しそうな1週間有休とって全部行くから!!


今日の試合も苦しかった。簡単な試合はやはりないんだなと痛感した。


優勝経験者が殆どいない中(私は1度優勝しているんだがw)、本当に苦しかった。


振り返りはまたやりたい。


今は叫ぶだけ!


「すわほーーーーーーーーーー!!!!!」

常に巨人が隣にいた〜9/27ヤクルトVS巨人@東京ドーム〜


プロ野球の人気を巨人が引っ張ってきたのは間違いがない。
リアルタイムには知らないが、王・長嶋のV9時代はもとより、阪神の村山、中日の星野、横浜の平松と言ったライバルたちも打倒巨人に燃えていた。勝負の図式は巨人対その他だった。今ではこんなスワローズブログを書いてはいるが、何を隠そう私が物心ついて最初に好きになったのは巨人だった。関東に生まれた私の父の世代はV9時代を知る世代。ご多分に漏れず父も巨人ファンであった。そして当時はテレビ中継があり、当然のように巨人戦が放送されていた。その流れで当時の私は食いつくように巨人を応援していた。
日テレで当時やっていた三塁打クイズでは緒方耕一に投票し、「巨人優勝の原動力は?」というテレフォンアンケートでは、せっせと落合効果と回答したものだった。10.8決戦はシビれた。落合が来て、広沢がきて、ハウエルが来て、川口和久が来ても特に何も違和感がなかった。世間に何を言われようとも巨人が好きだった。
そうこうして迎えた反抗期。清原がやってきた、マルチネスがやってきた、江藤がやってきた。そしてやってきた選手たちが生え抜きを駆逐し、活躍すればいいが三振やらエラーやら。「何かこの球団おかしくないか?」と思い始めた。そして父親との折り合いも悪かった私は巨人ファンを辞めることにした。そんな中、高校の友人に誘われて、神宮球場にヤクルトの試合を見に行った。そして友人に誘われるがまま、私はヤクルトファンになった。反抗期の私は本当にちっぽけな話で恐縮だけれども、ヤクルトファンという響きにアナーキーなものを感じていた。90年代後半、00年代前半のアンチ巨人ファンの多くがヤクルトに吸収されていたのではないだろうか。巨人キラーで名を馳せた川崎憲次郎も全盛期、そんな反体制派、アナーキーなヤクルトに私は惚れた。そして人柄のよい若松監督の優勝を見て、ヤクルトファンで良かったと思った。
その後迎えた暗黒時代。巨人キラーであった時代は影を潜め、ヤクルト銀行と化す始末。私をヤクルトファンに誘ってくれた友人も、いつしか阪神ファンになり球場をあとにした。私はマイルドなヤクルトファンとして、1年に数回位球場に行く程度には細々とファンを続けていた。私自身も反骨精神旺盛でマイナーなヤクルトファンであることに誇りを感じていたからだ。だからこそ王道の巨人に勝ってほしい、その欲求は強かった。だけれども、その願いは中々叶わなかった。


昨日は苦しい試合だった。もう巨人には勝てないのかと本気で思った。やはりマイナーはメジャーに勝てないのかと思った。迎えた今日の試合。


朝から落ち着かなかった。今日勝たなければ明日はない。だけれども、私は選手の力になることもできない。もどかしかった。私にはただただ戦況を見守ることしかできなかった。スライダーやストレートがビュンと決まる菅野はやはり王道で、殆どストレートを投げずにのらりくらり変化球でかわす石川は王道の逆を行く存在だった。それでも、ランナーは出すけれど要所を締めるかっこいい石川さんは健在だった。
両チームが無得点で迎えた5回表、1アウト2塁3塁で迎えるはピッチャーの石川。菅野の決め球のスライダーを右手一本でライト前へ。テレビの前で思わず拳を突き上げた。
この回2点を加えると、その後が苦しかった。ロマンが招いたピンチを久古が救い、オンドルセクが招いたピンチをバーネットが救った。苦しい苦しい勝利だった。最後は恥ずかしい話だが、直視できなかった。


大きい大きい一勝だった。力は衰えているとはいえ、常に巨大な勢力であった巨人に反骨精神でヤクルトがなにくそ魂を見せつけた試合だった。私が抱いていた強いもの、大きなものへの劣等感も全て拭い去ってくれたような気がした。そういう感情は正統派からみれば屈折した感情なのかもしれないとは思う。確かにヤクルトファンは安定した横綱相撲の醍醐味を知ることは出来ないかもしれない。しかし、ジャイアントキリングの爽快感は何物にも替えがたい。だからヤクルトファンをやめられないのだ。


こうなったらヤクルトは優勝するしかない。14年越しの優勝を私に見せて欲しい。 明日も楽しみだ。