ヤクルト色にこんがりと

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ヤクルトファンが語る全仏!笑)錦織が地力の差で完勝した!錦織VSベルダスコ@全仏


みなさまお久しぶりです!
またまたスピンオフ企画!このままヤクルトが不調だと錦織ブログになっちまうなと1人心配しております。笑


さて、今日の対戦相手はベルダスコ。スペイン出身の彼は御多分にもれずグリングリンのクレーコーター。泣く子も黙る強烈なスピンが掛かったフォアハンドが売り。それでいてドロップのタッチも素晴らしい。と書くと最強プレーヤーのようですが、スピンの効いたサーブはエグいものの、エースを連発するようなプレースタイルではなく、バックハンドはそこまでエグくはない。といってフォアと比べたらという比較論でしかないが、錦織のようにダウンザラインで一発というところはない。とまぁ前置きが長くなってしまった。


1stセット。まぁとにかくね、ベルダスコのフォアの音がおかしい。笑)インドアかと思うほどの音の大きさ。そうはいってとブレークは許すものの終始錦織ペース。バック側を攻めて攻め切る展開。ドロップを決められる場面もありますが、攻め切れることが多かったですね。しかし、ベルダスコのこのバックハンドのドロップがいやらしい。打ち損じのチャンスボールや浅い球でドロップを打てるのは理解できますがあんなに深いところから、それも直前までスピンを打つと見せかけて決められるなんてトップの選手の中でもあまりいないのではないかと思います。ただ、ドロップを決められつつもムーンボールというか中ロブというか深くて跳ねる弾道の高い球が効いてましたね。ポンポンと同じリズムでうつのは得意なんでしょうけど、タイミングを崩されるともろい。このセットはまだ余裕がありましたね。


第2セットに入るとベルダスコのフォアが噴きます。こうなると手がつけられないわけですがそこで崩れないのが錦織圭。これは女子の試合かと思うくらいのブレーク合戦。そういえば同じスペインのフェレールとの試合でもよくこんな感じになってますね。サーブをフォアで叩かれてブレークされる、リターンを下がって確実にバックハンドに打ち込んでブレークするという展開が続きます。迎えた4-4錦織サーブ。うまくサーブをボディーにコントロールして主導権を握ると、5-4で迎えたリターンゲームでは一転してリターンを前に出て叩きます。いきなりの早い展開にベルダスコはついていけません。試合の流れをうまく掴み、メリハリのあるゲームを見せます。
相手の好きなようにやらせてるんだけど、包容力の高いテニスというか、ジョコビッチばりの試合コントロール能力でした。ここまでは。
第3セットに入ってもベルダスコのフォアの調子が落ちない落ちない。それどころかサービスの精度もあがり防戦一方。なすすべが無かったです。こういう相手は一度乗ると厄介で、ランキングは高くないけど大物食いをするタイプ。全豪でもナダルが苦杯を舐めています。フォアがやたら噴くのでバックハンドを攻めるのが鉄則ですが3セット目、4セット目はバック側で待たれていました。こうなるとさすがにバック側が弱点じゃなくなります。危険を冒してフォア側に振らないとしょうがないのでは?と思いながらも、なかなかうまくいかず、2セットを連取されて迎えたファイナルセット。


序盤こそサーブにタイミングが合いませんが、ストロークをバックハンドに集めムーンボールやスライスで相手の強打を凌ぎながら男として辛い選択を強いられながら(笑)徐々に主導権を握っていく錦織圭。その様は直前の2セットは捨ててたんじゃないかと思うほどの変貌ぶり。ドロップショットへの対応も良くなってきたこと、相手も疲れて来たこともあり、キープの展開からブレークを先に奪います。3ー2で迎えたサービスゲームは圧巻でした。あんなとこでドロップを決められたら自分だったら萎えちゃいます。(だから弱い)
そして5-4のサービングフォーザマッチ。0-15からのドロップを拾ってからのそして両手ボレー!気持ちでましたね!
2セット取られるのは織り込み済みだったのではないかと思うほど。ああいうゾーンに入ってしまった場合にはやらせつつ体力を温存し、ファイナルセットでチェンジオブペースという考えはどこかであったんだろうなと思います。最後は自力の差が出た結果になりました。本当に強いし頭のいいテニスをするなぁと思いました。