ヤクルト色にこんがりと

スワローズやその他スポーツについて語っていくブログです

小川にエースのプライドが戻った日〜8/17 VS横浜@神宮球場

どうも最近の小川には失望させられることが多かった。
ニヒルなポーカーフェイスの下にもれ出づる闘志が身上のピッチャーだと思っていた。
しかし最近の小川から感じる感情は情熱でも闘志でもなく「困惑」。ベテランピッチャーのように相手のアウトコースにカットボールやスライダーでかわすピッチングでストレートではストライクを取りに行かない。それでうまくいくならまだしも、微妙なコントロールは難しく、見極められてフォアボール。小川っていうのは変則的なフォームから繰り出すストレートのキレで勝負する投手ではなかったか。いつから石川のようなピッチャーになったのか。別に石川が悪いと言っているわけではない。小川のような負けん気とプライドが高いピッチャーには合わないスタイルなのだ。これはリードによる罪も大きい。中村・西田論争に首をつっこむと火傷するのは承知の上で申し上げると今日の西田のリードは最高だった。いや、ここ最近の西田のリードは最高だ。一部を取りあげて全部であるかのようにいうのは好まないが、1-1で迎えた6回表。梶谷にヒットを打たれ2アウト1塁で迎えるは筒香!初球は慎重にフォークで入り外角ストレートで1-1。これまでのリードなら変化球をチョイスすることが多かったように思う。それをストレートを続け1-2.変化球が頭をよぎる場面で、選択したのは外角低めのストレート!この一球は痺れた。野球の醍醐味が全て詰まっていた。


小川というピッチャーは(友達でもなんでもないんだけど)平静を装いながらもアツい投手なのだ。石川や館山のようなピッチングはあわないと思っている。アツい感情がこのストレートに集約されていたと思う。小川は今時の若者という感じで(自分も若者であるが)プライドは高いんだけど、冷静さを装い、アツい気持ちを持ちながらも捕手の要求に対して撥ね付けるわけでもなくクールに見せている。彼の本質と外に見せる態度が違ってあまり自分の感情のぶつけ方がうまくないように思える。中村と組んでいるときは逃げるピッチングに葛藤し心の内にあるアツい気持ちを相手にも味方にもぶつけられずに困惑しているように思えた。西田の若いとも言える怖いもの知らずのリードは小川には合うだろう。大分遅い復活にはなったけどこれからのピッチングが楽しみなマウンドだと思えた。